
子ども食堂にいると、時々「ただいま」という声を耳にします。家に帰ったときの挨拶のように、子どもが自然にそう言うのです。はじめて聞いたとき、私は少し胸が熱くなりました。おそらく、その子にとってここは「安心して戻ってこられる場所」なのです。
家庭環境が複雑だったり、家に帰っても孤食になってしまう子どもにとって、安心していられる場所は想像以上に少ないのが現実です。子ども食堂では、温かい食事と一緒に、誰かが自分を迎えてくれる空気があります。それは、子どもたちにとって大きな救いになります。
ある日、学校でつらいことがあったという子が、食堂に来るなり「今日はもう疲れた…」とぽつりとつぶやきました。スタッフが「よく来たね。ゆっくりしていきな」と声をかけると、その子はほっとしたように肩の力を抜きました。話したくない日は話さなくていい。食べたくない日は無理に食べなくていい。ただ、ここにいていい。それが伝わるだけで、子どもは安心します。
食事を提供することは大切ですが、子どもが安心して戻ってこられる“居場所”をつくることは、同じくらい、もしくはそれ以上の価値があると感じます。子ども食堂は「ごはんの場」ではなく、心が休まる場所。子どもの「ただいま」が聞こえる場所であり続けたいと思っています。
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